社会の理解が進んでいます
費用は保険や年金でカバー
現代病として注目されるうつですが、古くから存在し人々を悩ませて来ました。現代において注目されるのは社会の認知や理解が進んだからで、予ては精神疾患への偏見から受診をためらい人知れず悩む方が数多くいました。そんな時代を思うと現代はうつの症状を持つ人にとってとても恵まれた時代と言えます。症状としてはかつては気分が落ち込むなど暗い印象を与えるものが知られていましたが、現代に至ってはその真逆の明るく活動的な症状を持つ場合も含まれます。それらが混合する場合もあるなど、現代のうつには多岐の症状が見られます。具体的には失恋など大切な人を失った場合に気分の落ち込みが見られ長期に渡り仕事が手につかない反面、昼夜を惜しまずギャンブルにのめり込み借金で首が回らなくなるほど散財するなどです。前者の様子からはうつの症状と察しやすいですが、後者からは気付かれず見過ごされるケースが多いのも現代の特徴でもあります。他にいつも明るく社交的で面倒見が良いなど、周囲の評判が良い方の中にも実はうつを患っているという方が少なくありません。そうした方の中には二面性を持つことが少なくなく、一人になるとなぜか涙が出て止まらなくて生きているのが辛いと深刻に悩んでいる場合があります。そんな状況に誰にも気付かれず自ら命を絶ってしまうケースも少なくなく、なぜあんなに明るかったあの人がと後に驚かれるケースが後を絶たないという実情もあります。一方で身体症状をしきりに訴えるケースもあり、この場合はドクターショッピングを繰り返すことで発見が遅れる恐れがあります。実感している体の症状に何の診断も下されないことが多い為、解決の糸口が見つからないことや医師に理解して貰えないと思うことなどでより症状が悪化する場合があります。しかしながらそういったケースの中には実際の体の病気でうつに似た症状を自覚しているケースもあるので注意が必要です。その点を安心するまで納得の行く検査を受けるのが本当のうつ発見の早道という場合もあります。他にもまだまだうつの症状はあり、潜在患者数を含めると膨大な数の方が罹患されていると推測されます。しかしながら受診される方が全てに満たないのは精神科や心療内科の実態を知らない方がまだ多いことなどが挙げられ、その実態は患者主体のとても居心地の良い場所へと急速に進化しています。働きながら通院を続けやすい環境として土日や夜間の診療を行っている所や、周囲の目を気にすることなく受診しやすいような環境を整える所など続々と進化を続けています。そして気になる料金ですが基本料金は他の医療と同じく高額ですが、治療にかかる費用のほとんどが保険診療で賄えるのでそれほどの負担ではありません。例外として自由診療など保険が利かない治療を行われている場合もあるのでその点は事前確認が安心です。そして治療にかかる費用は保険の他に障害年金を充てるという方法もあり、うつは精神疾患の中で障害年金申請率が高率の疾患でもあり利用されている方がかなりの数に上ると推測されます。認定には条件があるのでその条件が満たされている場合は速やかに申請すると助かります。他にもうつを始めとする精神疾患への社会的援助は進んで来ていて、まずはその情報を集めて上手く利用することでも救われる面は沢山あると期待出来ます。