うつ病と診断される症状を大公開|自分の心の調子を確認しよう

レディ

病院で治療を受ける

ナース

簡単に治ると見逃さない

今やうつ病は、ガンや脳卒中などと同じ、五大疾病の一つと言われるようになり、誰でも罹る可能性がある、身近な病気と認識されるようになってきました。欧米では病院で治療を行う人が大勢いるのに対して、日本では、精神科や心療内科へ行くことに躊躇する傾向があり、うまく治療が進んでいない現実があります。まずは、うつ病について正しい知識を身につけ、「自分は大丈夫」という考えを持たず、初期症状を見逃さないように冷静に自分自身を見つめることが大切です。うつ病は、単に心の病気ではなく、何らかの原因で脳の働きや自律神経に異変が起き、日常生活に支障が出る状態のことを指します。そのため、「こころが弱いから」だとか、「気持ちの持ちよう」で簡単に治るものではなく、専門の医療機関でアドバイスを受けながら治療する必要があります。そのためには、病気の初期症状を見逃さないようにし、少しでも異変を感じたら病院へ行って診断を受けることが大切です。主な初期症状の一つに、「何となくやる気が起こらない」や「何に対しても意欲が沸かない」ということがよく挙げられます。こういったことを言うと、「怠けているだけ」と批判されそうですが、病気が原因の時は、好きなことが手につかないという特徴があります。例えば、「好きな食べ物なのに食欲がわかない」だとか、「好きで始めたことなのに、趣味が手につかない」といったことです。また、いつもの習慣や、スマホやテレビを見ることなど、普段は日常生活で難なく行っている行動ができない場合にも注意が必要です。その他の初期症状として、「食欲不振」や「睡眠不足」などもあり、その他にも「涙が自然とこぼれる」など、人によって様々な症状があることも特徴です。動機や息切れ、疲れが取れないなどの「体の症状」や、涙が止まらないなどの「こころの状態」が長く続くときは、うつ病を疑うことが重要です。うつ病は、ストレスが原因だったり、「こころの症状」が現れたりすることが多いため、「気持ちの問題」と見られることが多く、偏見を持たれやすい病気と言えます。実際は、脳がうまく働かないことや、自律神経に異常があることがわかってきたため、最近では、薬で治療を行う病院が増えているのも事実です。精神科や心療内科へ通うことは、けして可笑しいことではなく、うつ病は誰しも罹る病気だと理解することが大切です。そして、自分自身も、少しでも体やこころの異変に気付いたら病気を疑い、専門の病院で治療を行うことが大事です。最近では、「うつ病チェックシート」がインターネットなどで手に入るようになり、自分で簡単に簡易診断を行うことも可能となっています。大切なことは、単なる体調不良やストレスとして病気を見逃さないことと、けして「自分の気持ち次第で治る」と高をくくらないことです。また、家族や友人など、身近な人の初期症状を感じたら、うつ病ではないかと疑い、偏見を持たずに治療を勧めることが大切です。うつ病は、自分自身では気付きにくいことも多いため、周りの人のサポートや理解が大切であり、また病気の回復に大きく関わってくると言えます。うつ病の初期症状を感じたら、日常生活に大きな支障が出る前に早めの治療をすることをお勧めします。